Lou-ism

前回記事をアップしてから3ヶ月たってしまいました。
仕事が忙しかったりして最近、SLへのイン時間も減っている私ですが、まだまだやる気はあります。(￣ー￣)ｂｸﾞｯ!

年も変わって気持も新たに、今年はSLの戦闘ゲーム業界に関連するニュースでも話題にしてブログを書いていこうかなあと思っております。

さて、昨年度末から今年にかけて、SLのCS(戦闘システム)業界はいろいろ大きな動きがありました。

まずは昨年12月28日（SLTで27日）、これまで一定の人気をもっていたXRPSが突如、運営の終了を宣言しXRPSは終焉を迎えました。この経緯については色々あったんですが、別エントリにまとめたいと思います。

CCS VS DCS2　勃発か？

さらに今年に入って1月7日、老舗戦闘システムのDCS2運営がある記事を発表しました。また別の老舗ブランドで、現状もっとも普及しているかもしれないCCSのオーナーであるSuzanna Soyinkaが、DCS側によるアイデアの盗用を法的に訴えると通告してきた、ということです。

ここでDCSとCCSの歴史を振り返ります。
SLユーザーの作成した戦闘システムで最も古い物ははっきりしませんが、スターウォーズのRPコミュニティであるとも、Goreanのコミュニティであるとも言われています。
しかし、最初の本格的な戦闘システムは、初代DCSでした。
次に、DCSのプレイヤーでもあったSuzzannaがCCSを開発しました。このときCCSは、今ではポピュラーとなった「滞在時間による経験値の増加」を初めて採用しました。
CCSはまた、/9チャンネルによるCS操作など、DCSと似せて製作されました。このため、DCSのパクりだとも言われるようです。Suzzannaはこのことを、プレイヤーが親しみやすいように故意にそうしたのだと言っています。またこのとき、DCSのスクリプターDimentoxに、「これはDCSのコピーではない」という太鼓判をもらった、と言っています。
次に、DCS2が誕生し、このときDCSでも時間による経験値精度が導入されました。
この２つのシステムはあちこちのSIMで使用されており、SLでもっとも成功した戦闘システムとなりました。

そして今回、CCS運営が主張することによれば、「CCS2での実装に向け準備していたアイデアが、DCS3で盗用されようとしている」とのことです。
これに対しDCS側は、「何のことを言っているのかわからない。DCS3についての計画はまだ頭の中で構想している段階で、いかなる文書も存在しない。」ということです。

DCS側が公開したDimentoxとSuzzannaの会話ログを読むと、どうやらCCS2では「経験値によるレベル制を廃止し、スキルによる成長システムを採用する」ということがアイデアの骨子らしいことがわかります。
ただ、これを読んだだけでは、「たしかにSLでそういったシステムは新しいのかもしれないけど、一般のMMORPGではよくあるシステムなんじゃ・・・？」と思えます。

そもそも、スクリプトのコードには著作権が適用されるだろうとは思いますが、どういったシステムにするか、というアイデアまでは法的に保護されないんじゃないだろうか・・・？と言う気がしますね。法律のことは知りませんが、もしこの訴えが通るなら、ゲーム業界なんて成り立たないような。
しかしSuzzannaはRLの弁護士に相談したそうで、今後どういった展開になるか、気になります。

現状、SLの戦闘システム＋RPのコミュニティは成長の限界を過ぎてる感があります。
CCSでは昨年、新たに立ち上げるSIMにCCSシステムを提供することを停止しました。既存のSIMとプレイヤーの取り合いになり、衰退の原因となるという理由で。
このような情勢の中で、プレイヤーをとりあうように争うよりは、もっと歩み寄ってSLのCSとRPの発展のため協力できないものかなあ…などと思っています。

今回のソース：Toxian City公式サイト(超重い）

公式サイトから当該ログが消えてるような気もしますが、Googleキャッシュまたはこちらのフォーラムに転載されてます。

なお、私はSLは2008年秋にSLをはじめたので、それ以前の話はWeb上の古い記事やフォーラムでの書き込みで知った情報であり、実際に見聞きしてはいません。訂正すべき点があれば、コメント欄にてご指摘ください。m(_ _)m